XCOA

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集権から分権へ

『XCOA(クロスコア)』は、TRIARTが提唱する分散コンピューティングアーキテクチャです。

データトラフィックが爆発的に増大するなか、あらゆるシステムはインフラリソースの圧迫と闘っています。けれど、巨大なシステムを維持し刷新し続けるのは高コスト。XCOAは、参加する端末間の連携による処理力や解決力を上げて、レジリエンス(自己回復性)の高いシステムを構築します。

動かすのは必要なデータだけ

サーバに処理を任せる場合、すべてのデータをいったんサーバに上げて(コピーして)から改めて結果を問い合わせる必要があり、通信量も膨大になります。

XCOAでは、処理が発生したときに処理(プログラム)側がネットワーク上を走り、必要なデータがある端末との間で処理をおこないながら結果だけをフィードバックします。重たいデータは極力動かさず、複製や個人情報の移動もおこなわず、協力関係にある端末間を軽いプログラムが行き来する。これがXCOAの考える「ニューローカル」です。

実体のないスーパーコンピュータ

XCOAのネットワークに参加する端末は、目的に応じて直接通信でつながり合い、実体のないコンピュータを形成します。必要に応じて共通の認証基盤をもち、即応性が求められるタスクや、拡張性・冗長性を求められるしくみの運用を担うことを想定しています。

ペーパーレス、インフラレスを超えた先の『XCOA』

これまで紙ベースでチェックしていた検査工程をデジタル化するにあたり、「膨大な量の情報をどう捌くか」「検査の流れをいかに止めずに速度を上げるか」といった不可避の課題をXCOAで解決。高価なインフラの導入をすることなく、分散コンピューティングで工場の完成検査DXを実現しています(完成車検査・モニタ連動システム)。

XCOA応用事例

工場などで運用されているAGVには多様なメーカーや型式があり、混在すると、フォーマットが異なるため交差するレイアウトが組めません。本システムは、異なるメーカーのAGVがぶつかったり、衝突を回避し続けて止まってしまうことがないよう、自律的に譲り合って交差するためのしくみです。

新たなインフラを導入することなく、AGVどうしが直接通信で「対話」して、協調走行することに成功しました。

※トヨタ自動車九州さまとの共同開発で実現しました。

本システムでは、条件の整った一部のユーザーがサーバからダウンロードした後は、全体に行き渡るまでユーザーどうしがデータを融通し合い、メッシュ状に配布をおこないます。また暗号化や秘密分散を組み合わせ、無断複製をさせない制御をおこないます。

こうして巨大なインフラを調達しなくても小さく配信サービスを始めることが可能になります。

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