カメラ付PCで製品ラベルの検品をおこなう「画像判定検品支援システム」の
パイロット版運用を開始

 株式会社トライアート(本社:福岡県飯塚市、代表取締役:今津研太郎、以下トライアート)は、商品パッケージ等の記載事項の中から目的の文字列や図をカメラで検出し、マスタ(手本)図版との差異を表示する「画像判定検品支援システム(仮称)」のパイロット版を開発、テスト運用を開始します。

 当社はこれまで、高精度の画像認識力を実現した独自のコンポジットAI*1技術を活用し、目視では見落としがちな新旧書類の変更点を瞬時に検出する画像・図面比較システム『MIIDEL(ミーデル)*2』の提供や、製造工場のサーモカメラ画像から部品のヒビ割れなどの不良検知を行う「不良予兆感知システム*3」の開発を行ってきました。

 こうした中、大量の製造品一つひとつのラベル記載内容などをマスタ(手本)と照合する検品作業の支援に多くのご要望をいただいており、このたび「画像判定検品支援システム(仮称)」のパイロット版を開発するに至りました。検品の現場での精度検証、ユーザビリティ検証などを目的に、一部企業様と運用テストを開始いたします。

 当パイロット版では、PC*4に付属のカメラでとらえた画像の中に目的の文字列や図を自動で発見し、マスタデータと照合して差異画像と一致率を表示・記録します。据え置き型のデスクトップPCや工場組み込み型のシステムと異なり、ノートPCやタブレットでの運用を想定しているため、検品作業に機動力とリアルタイム性をもたらします。人が目視でおこなってきた確認作業の自動化を支援することで、業務にかかる時間とコストの大幅な削減も期待されます。

 本テスト運用を通して、今後は検品・検査作業が発生する製造部門・品質管理部門・経理部門などで汎用的にご利用いただくことを想定し、テスト結果の反映、さらにコンポジットAIエンジンの最適化を経て、製品版の早期ご提供を目指してまいります。


*1 技術名:コンポジットAI『4CAS』。コンポジットAIは「複合AI」の意。複数の制御系AIの連なりで構成され、人が感覚で判断するような正否を定量化しにくい感性情報処理に実績がある。

*2 MIIDEL製品サイト:https://miidel.com/

*3「不良予兆感知システム」:https://triart.co.jp/news/20201201-xyl7k-433sm-rzanl

*4 動作環境:Windows10以上を搭載のカメラ付きPC(製品版は異なる可能性があります)


本件に関するお問い合わせは
株式会社TRIART 担当:渡邊彩乃

*記載された社名および製品名/サービス名は商標または登録商標です。